墨蹟文言の解説あれこれ

墨蹟内容解 説
敬長愛小 則為貴人賢愚経のことば 金持ちや位の良い人が貴人ではなく、年長者や親を敬い、子供や目下の者を大切にする人を貴人というのだ。
清修雪白素行が清らかで 行いの潔白なこと(後漢書)
福慶幸い 喜び
言必信言葉にうそ偽りなく必ず信用できる
楽天心不憂天命に安んじて何の心配もない
如松柏之茂松や柏が青々と茂るように一家もますますと栄えてゆきたいものである
福生於無為幸福は欲望をもたない不変の淡白無為より生ずるものである
敬事而信何事も敬い慎む気持ちをもってあたれば信頼を得る
脩己以敬自己の修養につとめて慎み深くする
知足者富満足することを知る者は富む
祥雲めでたい雲
壽山福海命は永く、幸は無限にもたらされる。
少欲知足少しの事にも喜び満足し感謝する
無事わずらいのないこと、平穏なこと
この世にすばらしい花を咲かせ、人々の心にも色とりどりの花を咲かす
歓天喜地天によろこび、地によろこぶ、生きることに感謝する
老至童化老いに至るは童に還ること
夢不忘夢忘れず
張公喫酒李公酔お釈迦さんが悟りを開いて、われわれが救われた
雨奇晴好雨の景色は奇特 晴の景色もまたよし
日月無私照太陽や月の光は公平無私にて全ての物を照らしているという意味です。わたしたちも太陽や月のようにすべてに平等でなければなりません
以和為貴聖徳太子の十七條憲法の第一條にある有名な言葉で、調和を重んじ、社会的秩序における人々の和の大切さを示された金言でもあります。太子は和合の道を守ることがもっとも重要であることを人々に教えられているのです。
無事之貴人平常心によって無心に悟りへの道をひたすら歩む人こそが最も貴ぶべき人であるという意味
和為貴聖徳太子の十七條憲法の第一條にある有名な言葉で、調和を重んじ、社会的秩序における人々の和の大切さを示された金言でもあります。太子は和合の道を守ることがもっとも重要であることを人々に教えられているのです。
寿山福海寿は山のように、福は海のように長く久しいこと。人の寿福を祝う言葉
蒙光摂お念仏の一声一声に阿弥陀仏のお慈悲のぬくもりを感じる
花香法音一輪の花を愛でるにも 取り替え得ざる色かたち 天地のめぐみを香りに宿し 語りかける
一点素心菜根譚にでる言葉 人となるには世俗によごされない素直な心をもちつづけねばならない
洗耳嵓下水可意嶺上松巌の下を流れる水の音に耳を澄まし 嶺上の松に意をはせる幽遠なる天地と一枚の吾 良寛の詩
白雲無心青山寿白雲は無心に流れ去りそのもとの青い山なみは泰然として無窮を示す
信為本生活の基底に信仰心をもつことの大切さ
照十方仏の光明は十方世界を平等にくまなく照らしてくださっている
鳥啼山更幽鳥が啼いたことによって心の静けさが深まった
一期一会今生一度の出合いであるという気持ちで事に接する。殊に人を遇する時などに大切な言葉とされている
この世にすばらしい花を咲かせ、人々の心にも色とりどりの花を咲かす
三陽開景運三陽は正月、春の意である。新年を迎え、春になってよい運が開けるという意。
無心帰大道私心を捨て、無我(平常心)になる。無心になれば言行正しく、天地自然の大道に帰すことができる。
無事為貴無事は貴きをなす。 喜のみ篆書
福円應福が順にめぐってくる
常楽我浄いつもたのしく
慈光仏の慈悲の光は無限に人々を包容してくださる
無心執着なきこと
和敬静寂茶道の根本精神
洗心心を洗う。心をすすぎ清めること。
歳月不待人頑張ってはげまねばならぬ
梵風拂魔大般若経600巻転読に総ての悪を払い、善い事を頂く大変めでたい言葉
世尊不説拈華達磨不説打坐釈尊は弟子に法の証しを一輪の花に託して許し、達磨は法の証しとして共に打坐(坐禅)して示した。
白龍起風雲吟萬歳風雲を起こしながらものすごいうなり声が大吉祥の兆しとなる
道心之中有衣食伝教大師の言葉。道心とはその人に与えられた職場に忠実であるということ。それによって自ずから衣食住がそなわるもの。
福寿海無量観音経の中にある経文。福壽は海の如く無量である
天無私天に私心、私利私欲はない
和顔愛語和やかな顔、やさしい言葉で人と接するということ
香満一輪月香りの満ちた部屋で、まん丸の満月をながめ、自分の心もそのようにありたいと願う
達観物事を見通す力
清節清らかな節度を持すること
徳如海寿似山徳の広きこと海の如く 寿(いのち)長きこと山に似たり
平常心是道日々の所作がそのままよく道を行ずることである
日々是好日雨の日も風の日も雪の日も晴の日も、どの日であってもかけがいのない毎日である
不動心信ずる心はこれ不動
真善美知情意をかねて美しく
光明照四海自分の内から輝き世の光となる
如実知自心本来の自分に立ちかえること
佛縁仏さまの縁
丹心千古を照らす真心はいつまでも永久にてらす。
遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子どもの声聞けば わが身さえこそ動がるれ梁塵秘抄の一首 遊びをしようと生まれてきたのであろうか。たわむれをしようとして生まれてきたのであろうか、無心に遊びたわむれている子どもたちの声を聞いていると、自分の身体までゆさぶられ自然に動きだしたい感じだ
山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろしく ゆうべもよろしく種田山頭火句集「山行水行」 行乞流転の旅にでた山頭火は「存在の世界」を再認識する。あきらめでなく、またさとりとよばれるものではない。そこに在る自分を発見し自分を表現している
随処作主随処に自己のはからいを取りのけて、全一の世界に悠々自適できること
心外無法同じ対象を見ても、見る側の心のあり方が違えば、その対象から受け取る意味も人それぞれで同じではない。私たちの心こそがその対象の内容を決定しているわけで、それを「心の外に法なし」という
松風松風は釜の湯が沸く音をいう
菩提心悟りを求め仏道を行おうとする心。無上道心。
寿山萬丈髙人の寿福を祝う語
龍翔龍が翔ぶ様
坐看雲起時悠々自適の境涯を詠じた深い意味あるも自分で苦労して調べなさい
寿山萬丈髙人の寿福を祝う語
聴松風眠布袋しずかに松風を聴く眠り布袋
人生は畢竟夢である。一切の物は、夢幻泡影の如し。人生畢竟夢は、今日あって明日はない。されば刹那を大切にすること
松風伝古今松風に永遠のいのちを感得する
青松多寿色青々とした松はそのままめでたい色をしている。
時來命即通時節が到来すれば人の運命はたちどころに開けてくる
光陰可惜時間を大切に
思いやり
雪月花四季それぞれに無限の風物あり
迷悟を越えた絶対の境界
阿尾羅吽欠胎蔵界大日如来の真言
無量光み仏の光は量りがたいもの。私たちはその無量の光を享けて生きています
静観静かに見まもること
莫眼花事の大小にかかわらず正しく見つめなさい
生気満天地宇宙には生気が遍満している。その生気を心身に普く吸収して活力を無限に発揮したい
光明遍照諸佛所菩薩の慈光は私たちに常に遍く光被されている
露堂々何一つかくすことなく堂々と現れているさま、さとりの端的
迷悟を越えた絶対の境界
如実知自心本来の自分に立ちかえること
慈光仏の慈悲の光は無限に人々を包容してくださる
梅花和雪香人間も一苦労して味が出て、品格が出る
恕とは己の欲せざるところ人に施すこと勿れ
慈眼人のことを思いやるやさしいまなこ
洗心心を洗う。心をすすぎ清めること。
吾道一以貫之私の道はただ一つのもので貫かれている 論語の言葉
盡心而不求名真心を尽くしきるだけで名声や名誉を求めない 宋、蘇洵
慈光仏の慈悲の光は無限に人々を包容してくださる
ほとけはつねにいませどもうつつならぬあはれなるひとのおとせぬあかつきにほのかにゆめに見えたまふ梁塵秘抄の一首
桃李不言下自成蹊徳ある人にはたとえ隠棲すれども人は集まってくる
正業 正しい生活をする
有無を超越した宇宙の真理を表す
総てのトップを言う
天眞天然自然の境涯
爛漫天真爛漫 花が咲き乱れる様
天衣無縫物事にとらわれぬ心境
月かげのいたらぬ里はなけれどもながむる人の心にぞすむ法然上人の御歌 浄土宗の宗歌にもなっている
寿無量めでたさ限りなし
拈華微笑仏法の真理を以心伝心で体得する境地
想創奏一つの仕事を戴いた時、自分のもてる力を動員して色々と想像して工夫してみる準備をしてみる。次にそれを生かして形にする。又は絵になるように努力する、創る。三つめの奏は、出来上がったものを観る人も演じた自分も喜びあえる様なそんな仕事がしたいという意味。
閑坐 聴松風しずかに坐って、松風を聴く。静寂の境
紅葉 
把手共行無門関の第一の中に出てくる文。釈迦世尊とともに行けるような境界に入る理想
唯有念佛蒙光摂往生礼讃偈の日中礼讃の文の一節。阿弥陀の如來の救いの本願を言う
福聚海無量福壽は海の如く無量である
洗心心を洗う。心をすすぎ清めること。
一期一会この時いっしょに会ったのを大切にしよう
花霞早春のなんともいえなぬけしき
深雲古寺鐘深い雲の中古寺の鐘をきいて静かさをおぼえる
時々勤払拭時につとめて煩惱を払拭せよ
洗心心を洗う。心をすすぎ清めること。
迷悟を越えた絶対の境界
不動心信ずる心はこれ不動
静和清らかにして和らぐ
福如雲幸せの多きにたとえていう語
吉福めでたいこと
関 南北東西活路通大徳寺開山大灯国師投機の偈、七言絶の一章。「一回透得雲門了。南北東西活路通。云々」この関一回透得すれば、東西南北大道門なし。
慈心相向仏眼相看広懺悔の中にある偈
白抜き名号仏説阿弥陀経
宙に無く 認識はすべて識の中に在り おのれの心なり
衆生皆是我父母涅槃経の言葉 興正菩薩叡尊上人が好んで願文に用いた
恒作衆生利理趣経偈文
山月人随帰暮れに碧山より下れば山の月が人といっしょについてくる 碧山とは終南山のこと
水中月月影がどこの水にも姿を映すように相手に応じて自由に姿を表すこと
寒月浄如水冴え渡った月は水のように澄みわたる光景
月影法然上人の御歌 浄土宗の宗歌にもなっている
忘己利他慈悲極也伝教大師の山家学生式にあり 菩薩の精神
渓声便是広長舌谷川の澄んだ水音はみ仏の法を説く声
山色豈非清浄身山のけがれない姿は仏の身そのものではなかろうか
慈悲仏心で慈とは楽を与え、悲とは苦しみを抜くこと
知足富者往生要集に足るを知らば貧なりと雖も富と名づくべしとある
龍翔鳳舞龍は翔び、鳳は舞う
福壽福禄寿
閒曠心がゆとりあり、静かなこと
恵風和暢恵みの風がふき、暢もやわらいでいる様
心天遊に有り心は自由なのがよい 大自然と調和しつつ
福壽福禄寿
林下十年夢修行に専念すれば十年は夢の如く過ぎる
心如水とらわれない心
山青不老心が若ければ老人ではない
無事是貴人臨済義玄の語「無事是貴人なり、但だ造作すること莫れ」と。他に向かって求めず、その真只中に真箇の無事をみつめよ、と。